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Vol.69 被災地にいらっしゃる​下垂体機能低下症等の​患者さんへの薬剤提供​情報

医療ガバナンス学会 (2011年3月16日 08:00)


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天野美知子
2011年3月16日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

いつも医療ガバナース学会の投稿記事、興味深く拝読させていただいております。
下記の件、奈良県ご在住の内分泌科医でいらっしゃる岡本新悟先生より、下垂体機能低下症などの患者さんに対する留意点と薬剤提供のお申し出を頂きましたので、下記の内容ご掲載いただき、東北地方の行政、また、医療関係の方々にお伝えいただきますようお願い致します。

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被災された方々の援助について
下垂体機能低下症並びに尿崩症をお持の方への援助についての緊急連絡

岡本内科こどもクリニック
院長 岡本新悟

私は内分泌疾患を専門にする医師です。 このたびの震災で被災された方々には心からお見舞申し上げますとともに、亡くなられた方には心よりお悔やみ申し上げます。
さて被災され命を取り留められた方の中にはおそらく下垂体機能低下症や尿崩症をお持ちで治療を続けてこられた方がおられると思われます。その様な病気をお持ちの方は普段からホルモン剤を服用して生命を維持されており、もしその様なホルモン剤が途切れますと生命の危険にさらされることになります。特に尿崩症に対するデスモプレシンや下垂体機能低下症や副腎不全に対するコートリルさらに甲状腺機能低下症に対するチラーヂンSが途切れますと生命に危険が及ぶことになります。とくにデスモプレシン点鼻剤と副腎皮質ホルモンであるコートリルは緊急性を要する薬剤です。報道からの情報ではほとんどその様な援助が行われていないと思われます。この薬剤の補給は一刻を争う援助が必要です。まずその様な患者さんの把握と、デスモプレシンとコートリル、チラーヂンSの補給ルートの確立が必要となります。当方では有志で薬剤の収集に当たりたいと考えておりますので、この様な患者さんが緊急性を要することを報道機関を通じて連絡して頂ければ幸いです。
草々
平成23年3月14日

窓口は iryousoudan-ok@hotmail.co .jp
災害時ホルモン補給援助チーム岡本
(薬剤提供をご希望の方は、上記のチーム名を件名にしてください。)
岡本内科こどもクリニック内
岡本新悟

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