医療ガバナンス学会 (2025年2月25日 09:00)
介護福祉士・ライター
白崎朝子
2025年2月25日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
2013年、法人からのハラスメントがあまりにも酷いため、やまき介護ステーションの女性職員が中心となりケアワーカーズユニオン山紀支部が結成されています。しかし10年以上にわたり数々の組合潰しを受け、長年に亘って労働委員会などで係争してきました。10件以上の大阪府労働委員会への救済申立てを行い、その多くが不当労働行為として認定されてきました。
しかし、本来ならば労働委員会の命令に従って法人は不当労働行為を繰り返さないようにするべきですが、法人は命令に背き、山紀会支部への弾圧をやめず、2024年5月、組合支部長に対して、突然の異動案を提示し、2025年5月をもって組合拠点である訪問介護事業所を閉鎖する通告をしました。
ケアワーカーズユニオン山紀会支部は、大阪府労働委員会に救済申立てを行い、法人に対しては、閉鎖・異動問題を事前協議すること、経営改善会議の開催、労使の努力で問題解決することを求めてきました。
しかし、法人は、これらをすべて無視し、今年2月21日に、「本年5月末に訪問介護事業を閉鎖する」と最終通告をしてきました。利用者、職員との対話を一切拒否する問答無用の閉鎖通告です。
社会医療法人は、地域医療の支援機関として公益性の高い医療を提供する役割を担うためにあり、税法上など、さまざまな優遇措置があります。しかしそんな社会的存在でありながら、山紀会は労働委員会での審問を無視。組合とかわしている事前協議約款を踏みにじり、職員・利用者との話し合いを拒否する訪問介護事業所閉鎖を強行しようとしています。
ケアワーカーズユニオン山紀会支部は、昨年10月、やまき介護ステーションの訪問介護とデイサービスの利用者、全国から駆けつけた仲間たちとともに、集会やデモを行い法人に抗議しました。
全国広しといえども、認知症の利用者までもが、職員とともに法人の弾圧や不当労働行為に対して抗議するといった例はなかなかありません。やまき介護ステーションの女性職員たちが日々、利用者に対し真摯に寄り添ってきた証左だと思います。
私は東京にいながら、10年以上、やまき介護ステーションの友人たちを応援してきました。彼女たちが誰よりも利用者想いであり、かけがえのない存在だからです。
私は、このメルマガを購読しているみなさまに、地域のケアを弾圧し、優遇措置を受けながらも社会的責務を果たさない社会医療法人山紀会に対し抗議FAXを要請します。
最後の抗議文は文案です。ぜひ、みなさまの言葉での抗議文を送っていただけたらと思います。
【抗議先】
山紀会本部理事長室 FAX 06-6659-8283
山本第三病院 FAX 06-6652-9553
やまき苑 FAX 06-6659-0002
※FAXはお手数をおかけしますが、組合のほうにも合わせてお願いします。
(組合 FAX)06-6180-7444
社会医療法人山紀会
理事長 山本時彦様
本部長 山本孝子様
人事総務次長 佐竹倫子様
介護事業部長 阪井弘子様
団体名 or個人名
■■■抗議および申し入れ■■■
①山紀会は、訪問介護事業所閉鎖を撤回せよ!
②山紀会は、誠意をもって労働組合との事前協議を行え!
③山紀会は、いま審査中の労働委員会を尊重せよ!
④山紀会は組合の提起する「経営改善会議」の開催に応じろ!
⑤組合つぶしのために地域福祉を犠牲にするな!
一言