
医療ガバナンス学会 (2026年2月17日 08:00)
この原稿は親子の日 エッセイコンテスト2025 親子の日賞 受賞作品です。
公益財団法人ときわ会 常磐病院 初期研修医
金田侑大
2026年2月17日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
中高と私立の学校に通わせてもらった上に、
浪人や留学も経験させてもらい、
気づけば28歳でようやく社会に出ることになった。
遂に手にした初任給。
母に、「何か欲しいものある?」と尋ねると、
「何もいらないから、
家の庭の草取りをしてほしい」と笑われた。
ゴールデンウィークに実家に帰省した際、
私は母の言葉を思い出し、
実に、小学生ぶりとなる草取りに精を出した。
青春時代をテストに追われて過ごしていた自分の体には、
5月の陽ざしさえまぶしく、
ずいぶんとこたえた。
これを母は、私が机に向かっていた頃、
何も言わずに一人で全部やってくれていたんだなと思うと、
胸の奥まで日焼けしてしまいそうな思いだった。
医師になってまず最初に、
私は師匠に、
「患者さんは自分の親を見るように診なさい」と教わった。
人と向き合ううえで本当に大切なのは、
相手が求めていること、
ニーズに耳を傾け、
それに応えること。
母への草取りも、
医療の現場も、
その根っこは同じなんだなと感じた。
あの日、
草取りの後に言われた母からの「ありがとう」は、
今も白衣の内側で、
どこか消化不良のまま引っかかっている。
⚫︎「親子の日」とは
・年に1度、親と子がともに向かい合う日があったっていい。
・その日を通じて、すべての親子の絆が強められたらすばらしい。
・「親子の日」は、あなたと育てる、「未来への贈り物」- Present to the futureです!
・公式HP: https://oyaku.org/
⚫︎親子の日を彩る多彩な活動
親子の日推進委員会では、フォト&エッセイコンテストだけでなく、写真を通じたさまざまな交流イベントを開催しています。
•「スーパーフォトセッション」
プロの写真家による撮影会を兼ねたイベント。親と子が共にステージに立ち、特別な一瞬を写真に残します。
•「親子写真まつり」
世界のプロ写真家から寄せられた「親子の写真」を展示する国際的な写真展。日本外国特派員協会の会場で開催され、グローバルな視点から“親子の絆”を見つめ直す空間を創り出します。
•フォト&エッセイコンテスト2025
Instagramやメールで応募できる身近な企画。日常の親子の瞬間を通して、多くの共感が広がっています。
このように「親子の日」では、世代や国境を越えて“親子”について考える多様な取り組みを続けています。
これからも、たくさんの方々と一緒に「未来への贈り物」を育てていきます。
応援をどうぞよろしくお願いいたします。