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Vol.170 医学教育の現場 横浜からのレポート4

医療ガバナンス学会 (2011年5月20日 06:00)


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横浜市立大学付属病院 神経内科教授
鈴木ゆめ
2011年5月20日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp


朝のニュースで新設医大が認められそうとのこと。夜のニュースでは、女性医師を非常勤で職場復帰応援する仕組みについての紹介。
いずれにしろ、医師不足が全面に打ち出されています。

しかし、研修医制度改変によって起こった医師偏在を放置したまま医科大を増やすというような、昔風にいえばカンフルでいいのでしょうか。熱はいっとき下 がってもまたあがるし、病巣はその間に拡大します。医科大新設はきっと、メディカルスクール構想も含んでいるのでしょう。医専復活です。たぶん、コメディ カルの大学や専門学校も含んだ受験資格になるのでしょう。
医師数が増えれば医者の仕事が楽になり、ライフワークバランスをとっていけるという、内閣府の方針にも一致するというわけです。私の試算によれば、増え る分の半分は女性医師です。女性医師は非常勤やマイナーな科に行くことを是としているのが今の男女共同参画の考えのようです。津々浦々でライフワークバラ ンスを求める昨今、大きな科で朝から晩まで働き、当直業務、緊急呼び出しに耐えうる医師は実はそれほど増えないことでしょう。

今朝ほどのニュースで、国の方針が見えたような気がして無力感がありまし た。医療費そのままで医師数を増やすということは、今後も減らない当直やふえる緊急、より高度になる医療を、今より悪化した報酬でやれということです。
アシスタントフィジシャンの資格も長く検討されています。政府がお金を掛ける必要性が減るという試算でしょうか。

カルテの電子化が行われ、例えば処方箋や指示は、どこにいても端末があれば入力し、電話でその旨を伝えれば済むようになりました。私たちは目を渇かしな がら端末のディスプレーに1日中向かい、トイレにいてさえ、院内携帯で呼ばれて追加指示や処方の依頼、確認を行うことができます。処方を書くためのアシス タントフィジシャンはいりません。現状打開には看護助手や助手に看護師の仕事をおろす様にすることです。准看護師は廃止になるようですが、外国からの労働 力をこの業界で使おうとするなら、そして医療費を抑制しようとするなら全くの逆行です。だれも何も言いません。私が横浜医師会に入ってはじめて知ったこと です。しかし、先生、もしこんな考えを公にしたら、私は看護協会からつるし上げですね。強いですからね、訪問看護師の時給をご存じですか?

今後、機械化がもっと進み、アンドロイド型にとらわれないロボットが様々な方面 で人間の仕事を行うことになると思います。その基礎にはエネルギー、そして生き物 には水、これを制したものが世界に先んじられることでしょう。太陽からのエネルギーを効率よく取り込み、海水を真水にreasonableな値段でかえら れること。海水面上昇もこれで一気に解決!そしたら、人は仕事を失うことでしょうが、その時には、今はやりの多機能大型テレビでも見て大口開けてわらって いればいいのでしょうかね。育児休暇や介護休暇を法制化すれば、育児介護は個人個人でやればいい問題に持って行かれます。

編集部より:震災前にいただいていた原稿ですが、配信が遅くなりました

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