最新記事一覧

Vol.227 自然が豊かな道東の村で医者してみませんか

医療ガバナンス学会 (2014年10月7日 06:00)


■ 関連タグ

押味和夫

2014年10月7日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp


北海道東部の自然が豊かな鶴居村で、常勤または非常勤の、内科または精神神経疾患の診療をしてくださる医師をさがしています。

北海道阿寒郡鶴居村は釧路市の北方に位置し、釧路市中心部から車で約50分、釧路空港からは40分の距離にある酪農の村です。名前が示す通り、鶴、タンチョウが住む村です。人口は2,500人ほど。
この村の北部に、「つるい養生邑病院」と隣接する「えんれい荘」があります。つるい養生邑(ようせいむら)病院は精神科・神経科の病院で、一部が内科棟です。えんれい荘は、主に認知症患者が入所している介護老人保健施設です。詳しくは以下のホームページをご覧ください。

http://www4.ocn.ne.jp/~yousei/

ここの現在の常勤医は院長を含む精神科医2名で、私を含む何名かが非常勤医です。この病院と付属の老健施設に入院または入所している患者さんの認知症や精神神経疾患、合併する内科疾患を診る医師が足りません。常勤でも非常勤でも構いませんので、興味のある方はお問い合わせください(なお、看護師も足りませんので、看護師の方も大歓迎です)。

院長は東大昭和39年卒の樋田精一先生で、精神科の専門医です。先生はご高齢ですが、月のうちの半分近くは当直をして頑張っておられます。何とかして先生の当直回数を減らしてあげたいのです。
常勤で村に住むとなりますと、お子さんの教育が問題になります。全国でも極めて高いレベルの教育をしていると評判の小中学校はありますが、高校はありません。村の高校生は釧路まで通っています。家族と釧路市内に住んで、病院まで通う方法も考えられます。病院スタッフ専用のバスが釧路から出ています。子育て前か子育てが終わっていれば問題はありません。
非常勤の場合、日直・当直を2日間以上続けていただければ、飛行機代・タクシー代を含む往復の旅費は病院側が負担します。

私は週に1日こちらで内科の診療をしています。外来に来る患者さんは少なく、えんれい荘に入所している認知症の患者さんに合併する内科疾患を診るのが主です。内科の診療はそれほど大変ではありませんが、認知症や精神疾患では患者の訴えがないか不確かなことが多く、乳幼児の診察のような難しさがあります。看護師の情報が頼りです。もちろん外から救急患者を受け入れているわけではありません。重症になると釧路の病院へ送ることもありますので、重症患者を長期間にわたって診る機会は少ないです。私はといいますと、40年以上前に習った内科を思い出しながらの診察です。ほとんど忘れていますので、心不全、心筋梗塞、COPD、肺炎、発熱などの患者さんを診るのは新鮮で面白く(患者さんには失礼な言い方ですが)、パソコンを見ながらの診療です。

病院は森に囲まれていて静かです。老健施設「えんれい荘」の名前にもなっていますように、春には白い大きなオオバナノエンレイソウ(大花延齢草)が咲きます。敷地内と村に用意されている医師住宅には、エゾシカ、エゾリス、ノウサギが出てきます。釧路湿原の北西隣に位置し、カヌーや乗馬、サイクリング、ドライブが楽しめます。近くの川ではイワナやヤマメがたくさん釣れます。用心深いタンチョウの番いは、牧場の彼方で餌をついばんでいます。タンチョウが低く飛ぶ様は優雅そのものです。夏は昼間の時間が内地よりも長く、カボチャやジャガイモ、トマト、キュウリ、トウモロコシなどの野菜作りが楽しめます。冬はもちろん寒いのですが、快晴の日が多く、どこまでも続く牧場の雪の白さが印象的です。歩くスキーにはもってこいですし、近くの湖では氷を割ってワカサギ釣りが楽しめます。温泉も豊富で、鶴居村には泉質が異なる温泉が3つあります。北には摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖が車で1時間以内の距離にあります。屈斜路湖ではヒメマスが釣れます。ヒメマスは紅鮭の陸封型ですので、アラスカのキーナイ川の紅鮭を思い出しながらの釣りです。知床に行けばアラスカで釣れる銀鮭や紅鮭よりも大きい白鮭がたくさん釣れますので、アラスカまで出かける必要はありません。釣ったばかりの白鮭は、銀鮭や紅鮭に負けないほど美味しいです。

このような道東の自然が豊かな村での医療に興味のある先生がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。どうかよろしくお願い申し上げます。

連絡先
〒085-1212 北海道阿寒郡鶴居村字雪裡原野北22線西11番地
つるい養生邑病院院長
樋田精一
TEL(0154)64-2321 FAX(0154)64-2669
E-mail yousei01@ruby.ocn.ne.jp
押味和夫
昭和46年東大医学部卒。米国での内科インターン・レジデントを経て、東大第3内科入局。
自治医大アレルギー膠原病科、東京女子医大血液内科、順天堂大血液内科を経て、米国エーザイの研究所で抗がん剤の開発に従事。帰国後、北海道阿寒郡鶴居村に移住。古稀を迎えた今、地元の3病院で非常勤の医師をしながら、釣りやカヌーを楽しんでいる。

MRIC Global

お知らせ

 配信をご希望の方はこちらのフォームに必要事項を記入して登録してください。

 MRICでは配信するメールマガジンへの医療に関わる記事の投稿を歓迎しております。
 投稿をご検討の方は「お問い合わせ」よりご連絡をお願いします。

関連タグ

月別アーカイブ

▲ページトップへ