医療ガバナンス学会 (2009年4月6日 11:05)
駅の中でクリニックを始めて10ヶ月。冬のあいだは季節柄、
ンザワクチン接種目的の方がたくさん受診されました。また、
リニックでは、季節を問わず、
小児科では髄膜炎を予防するヒブワクチンや、
を積極的に接種しています。ヒブワクチンは、
個人輸入を再開して接種しています。
日々、ワクチンに関するさまざまな問題を感じています。
接種の必要性の啓蒙不足、行政の不作為、
どです。
まず、啓蒙不足です。日本では、
あまりに多いのではないでしょうか。
インフルエンザや麻疹(ましん)などのウイルス感染症は、
いですが、それにも増して、
などの重篤な疾患を希に引き起こします。
がないのですが、あまり知られていません。
とはいえ、自ら病気のことを調べて、
思います。
つの方法として、
気に入りのテレビ番組を見るだけで、
のような手法は実際、「ヘルスコミュニケーション学」
は「ER」などの人気ドラマで実践されています。
アンパンマンやポケモンで、
を盛り込むなど?)で啓蒙をはかることは可能だと思います。
行政の不作為は大きな要因です。B型肝炎ワクチンが良い例です。
イルスは肝細胞がんの原因で、大きな健康リスクとなるため、
(WHO)は1992年からワクチン接種の義務化を推奨し、
務接種されています。
が、すべて義務接種をおこなっています。
肝炎ウイルス感染は、ワクチン接種を義務化しておけば、
ます。
海外に渡航する人では、事態はより深刻です。例えば、
スの保有率が高く、地方により20%にも及び、
輸血のみならず、医療行為による院内感染や、
国に年間400万人程度が渡航しますから、
です。
者は危険にさらされているのです。
医療ニーズに応じた医療提供体制の変革も必要です。
健常時に行います。健康なときには、
す。
例えば、麻疹は、昨年の4月から中学1年(第3期)と高校3年(
種するようになりましたが、接種率は低く、第3期38.8%, 第4期29.6%でした。
受ける立場で考えると、
ともいえます。ワクチン接種を普及させるには、
学校帰りに接種が受けられるような診療体制の整備が有用ではない
具体的には、夜9時程度まで通常の診療が受けられ、
療機関を増やすことなどが、
くすみ・えいじ 1973年新潟県長岡市生まれ。新潟大学医学部医学科卒業、国家
公務員共済組合連合会虎の門病院で内科研修後、
東京大学医科学研究所客員研究員。2008年に「
※この記事は、