最新記事一覧

臨時 vol 218 「ニューヨーク 2泊3日の入院とその医療費 3」

医療ガバナンス学会 (2009年8月31日 10:49)


■ 関連タグ

          入院3日目
                   国際税務専門職
                   EASTON,Inc.
                     肥和野 佳子
 6月15日月曜日。朝9時半頃に夫の病室に行く。すると夫はいなかった。隣
のベッドの男性が、彼はエコーの検査に行ったよという。看護師が前日たぶんエ
コーは午後からだと言っていたので午後だとばかり思っていたら、順番が早かっ
たらしい。夫の病室は二人部屋で、土曜は一人だったが、日曜の晩に隣のベッド
に30代の男性が入院してきたので、昨晩から2人だ。
 夫を待っている間、私は夫のベッドに横たわってテレビを見たりしていた。電
動ベッドの背を少し起こして足が少しあがるベッドポジション。しばらくすると
腰が痛くなった。なんと寝心地の悪いベッドなんだろうとびっくり。普通、電動
ベッドはもうちょっと寝心地いいんだけどなぁ、と思う。
 いつもは自宅のアパートの窓から病院を見ていたが、いまは逆に、その病院の
窓から自宅のほうを見ている。いつかそんなことがあるかもしれないなとは思っ
ていたが、そんなことがこうも早く起こるとは。そうこうしているうちに夫が戻っ
てきた。検査結果はあとから医者がきて説明してくれるそうだ。
 昨夜はあれからどうだったかと聞くと、夫は自分の初日がそうだったように、
隣のベッドの男性の治療のために夜中じゅう2時間おきくらいに、入れ替わり立
ち替わり医師や看護師がきて、診察やら検査やら投薬やらするので、うるさいし、
彼のベッドの上のライトを明るくするのでいくらカーテンがあってもそれが明る
くて、眠れなかったという。
 それにこのフロアは循環器系の患者のフロアで、発作を起こして緊急入院する
患者が多く、深夜に3-4人入院したらしく、廊下の騒音がうるさかったそうだ。
病室のドアを閉めればそれほどでもないのだろうけれど、ドアを閉めてはいけな
いことになっているので、看護師の声などが響くのだそうだ。かわいそうに夫は
この二日間よく寝ていない。エコーの検査は済んだのだし、夫の症状は落ち着い
ているので今日中に何とか退院したい。
 少しすると心臓専門医が来て検査結果は悪くないので、通院治療にしましょう、
今日退院してもいいですと言う。よかった。しかし、これこれの危険があるので、
こういう薬と、こういう薬を毎日飲むように。そして木曜日に心臓のストレステ
スト(スポーツジムにあるドレッドミルのようなものと、心電図、エコーを使っ
てどのくらい心臓が大丈夫か検査するもの)を受けてください、それから通院患
者用の携帯のワイヤレス心臓モニター機を24時間10日間付けてください、と
言われた。
 その心電図の情報は直接医師に送られるのだそうだ。自宅とこの病院は近いけ
れど、どのくらいの距離が離れても大丈夫なのかと聞くと、マンハッタンからペ
ンシルバニア州くらいまでは大丈夫という。ずいぶん広い範囲まで可能なのだな
あとテクノロジーの進歩に驚く。
 とにかく今日中に退院できることがはっきりしてよかった。昼食時間に近くなっ
たが、夫は一刻も早く家に帰りたい、病院の昼飯なんかどうでもいいと言う。し
かし退院手続きがある。心臓モニターも看護師に外してもらって、点滴がいつで
もできるように針がついた注入口が手の甲につけられたままなので、それもとっ
てもらわなければならない。結局そんなに早く看護師はこない。昼食がきたので、
夫はそれを食べる。パスタ系の料理で、この3日間の中で一番ましな味だった。
わたしは持参したクロワッサンを食べた。
 昨晩入院してきた隣のベッドの男性は早くも退院が許可されて(たぶん昨晩か
ら一晩だけの入院ということが決まっていたのだろうけれど)、昼過ぎに早くも
さっさと退院して行った。夫の話では、まだ若いのに彼は過去にバイパス手術を
していて、循環器系にいろいろ疾患があり、夫よりはるかにたいへんそう。
 米国の病院では入院は短期だと聞いていたが、実に回転が速い。米国の看護師
が雑誌に書いていたが、入院患者はほとんどが数日で退院していくので、看護師
は主には投薬してまわるばかりで、患者との密接なコミュニケーションなどとっ
て人間関係をつくるという機会などほとんどないということだが、本当にそうだ
なあと思った。日本のテレビ番組で見る日本の入院風景とはかなり違う。
 午後3時ごろになってようやく退院手続きが終わり、看護師が来てくれて心臓
モニター器などを取り外してくれた。ようやく普通の服に着替えて荷物をまとめ
て病院を去った。やれやれ。厳しく言うとかえってストレスになるので、夫には
徐々にたばことお酒をやめてもらおう。健康第一だ。

お知らせ

 配信をご希望の方はこちらにメールをお願いします。

 MRICでは配信するメールマガジンへの医療に関わる記事の投稿を歓迎しております。
 投稿をご検討の方は「お問い合わせ」よりご連絡をお願いします。

関連タグ

月別アーカイブ

▲ページトップへ