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臨時vol 12 コーヒーブレーク vol 2 「Easterで経験した出来事」

医療ガバナンス学会 (2006年4月23日 11:01)


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2006年4月23日発行
ロンドン 内藤先生より!!


 

今年のEaster(復活祭)はImperial Collegeで知り合った超ひも理論
(<a href=”http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E3%81%B2%E3%82%82%E7%90%86%E8%AB%96″>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E3%81%B2%E3%82%82%E7%90%86%E8%AB%96</a>)
(<a href=”http://en.wikipedia.org/wiki/Super_string_theory”>http://en.wikipedia.org/wiki/Super_string_theory</a>)

特に超重力の分野の研究で博士号課程をしているアイルランド人の友人に招か
れて、DublinのちかくのLeixlipという町
<a href=”http://en.wikipedia.org/wiki/Leixlip”>http://en.wikipedia.org/wiki/Leixlip</a>
(アイルランド語ではLeim an Bhradain 鮭が飛び跳ねるの意だそうです。)
に遊びに行って来ました。(^.^)

Super symmetry(<a href=”http://en.wikipedia.org/wiki/Super_string_theory”>http://en.wikipedia.org/wiki/Super_string_theory</a>)の話
などいろいろ面白いことも教えてもらいながらいろんなアイルランドを満喫でき
た3日間でした。

初日、空港から友人宅について軽くお茶した後には友人も初めてという、5000
年以上前、ピラミッドよりもまた当然ストーンサークルよりも前に作られたとい
うTombs(古墳)、その中でも

Newgrange
<a href=”http://www.knowth.com/newgrange.htm”>http://www.knowth.com/newgrange.htm</a>
というところのTourに連れて行ってもらいました。

上のHPにも書いてありますけど、ピラミッドのように天文学に長けた昔の人た
ちの芸術作品で、冬至の日の朝日だけが数分だけは刺し込むようなとても精巧な
つくりで、その技術の高さだけでなく、当時の技術や環境では4-5代にもわたっ
てとてもたくさんの人力を使って、しかもとても危険の多い中つくられたもので
あろうとのこと。

ひ孫どころかそのまた孫くらいに完成するであろうような作業をコミュニティー
が一体になってしていただろうなどと、悠久な時の流れと、その意識の持ち方
など、いろいろ思索にふけることのできるとてもゆったりした気持ちのいい時で
した。

その後、また友人の母親の車でTaraの丘
<a href=”http://www.knowth.com/tara.htm”>http://www.knowth.com/tara.htm</a>

にも連れて行ってもらって、Irelandの自然いっぱいの眺めとおいしい空気を満
喫しました。

翌日は朝、30分ほどJoggingした後、電車でDublin市内へ。

はじめは友人の母校 Trinity College, Dublin, Ireland
<a href=”http://www.reggie.net/album.php?albid=1413″>http://www.reggie.net/album.php?albid=1413</a>
<a href=”http://www.tcd.ie/”>http://www.tcd.ie/</a>
の中を歩いた後、すぐそばの Natinal Gallery of Ireland
<a href=”http://www.nationalgallery.ie/”>http://www.nationalgallery.ie/</a>
に入ったのですが、そこで、Jack Butler Yeats
(<a href=”http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Butler_Yeats”>http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Butler_Yeats</a>)
というノーベル文学賞を受賞した詩人の兄 William Butler Yeats
(<a href=”http://en.wikipedia.org/wiki/William_Butler_Yeats”>http://en.wikipedia.org/wiki/William_Butler_Yeats</a>)
とともに愛蘭土の誇りとされているアーティストの作品をはじめてみることがで
き、これだけをみるだけでもNational Galleryに来てとてもよかったと思えまし
たです。
とっても印象的な作風で、
Men of Destiny
<a href=”http://www.artofeurope.com/jackyeats/jac2.htm”>http://www.artofeurope.com/jackyeats/jac2.htm</a>

For the Road

http://arthistory.about.com/gi/dynamic/offsite.htm?zi=1/XJ&sdn=arthistory&zu=http%3A%2F%2Fwww.euroartgallery.com%2FYeats01a.jpg

をとても気に入ってはがきやカードを買ってしまったです。
(^0^)

日曜日には念願のGuinnessfactoryを見学、製造工程や今までのGuinnessの歴史
・広告・Guiness bookの話などとてもModernなAttractiveなDisplayの建物を上
がって行く中で見学でき、その最上階にある展望台BarでのGuinnessはやっぱり
とってもおいしく、きめ細かい泡(Foam)が本当にいつまでもGlassの中でも生
まれてくるビールを堪能しました。(^0^)

そのGuinness factoryでの収穫は、Oscar Wilde
(<a href=”http://en.wikipedia.org/wiki/Oscar_Wild”>http://en.wikipedia.org/wiki/Oscar_Wild</a>)
というアイルランド人のいろんな意味で有名なシニカルな詩人・劇作家のQuotes
集で、友人と頷いてしまったのは”The Doctor”なる

“The doctor is fighting for a theory, the man is fighting for his life.”

でした。(わが身を振り返って・・・(。_。;)ちなみにシニカルなひとのこ
とを彼はその本の中で

“What is a cynic? A man who knows the price of everything and the value of nothing.”

などと言い切ったりしています。(^.-)desu

アイルランドはやっぱり敬虔なCatholicの国で、この5年間で初めてEaster(復
活祭)
<a href=”http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD”>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD</a>
というものについて宗教的な背景を教えてもらうことができましたのでその後報
告もついでに。(^.^;)
(今までは新しい生命の象徴のeggや、多産の象徴であるbunnyがEaster egg/
Easter bunnyとして(?なぜだか?)

チョコとなってて、恐ろしいほど売れてる。。くらいの知識しかなかったんで
すけど。。・.・;)

とりあえず、いろんな日についている名前から。EasterはChristが、ユダに「裏切られ」てローマ教会
に引き渡されたあと、十字架の上で処刑された。そうで、その13日の金曜日を
Good FridayといってChristが世の中の人のSin(罪)を自らがすべて『かぶって』
(Crucified for goodness)くださったことを感謝する日。その前の木曜日は
Holy Thursday、Christが『復活』した日曜日をEaster Sundayというそうです。
(参考:<a href=”http://www.asahi-net.or.jp/~EZ3K-MSYM/aveverum.htm”>http://www.asahi-net.or.jp/~EZ3K-MSYM/aveverum.htm</a>)

Easter Mondayと言って、Easter Sundayの翌日が祝日になっているのは宗教的
には全く関係ない日だそうです。。(^^;)が、お蔭で、英国も愛蘭国も公式
に4連休があって一年で一番長い休暇(Xmasよりも長期休暇をとる人が
多いです)になっています。(お蔭でわたしも今あそんでますし・・・)

ユダが『裏切った』という通説が、実は間違いかもしれない(ユダはChristの
もっとも忠実なDiscipleだったから、他の人から裏切り者と罵られる『役割』を
わかった上で、ローマ教会に通報するように実はChristから秘密裏に命を受けて
いたかもしれない。という話がつい最近話題になりましたよね。
<a href=”http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/tanoshimu/nng_060407.html”>http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/tanoshimu/nng_060407.html</a>
<a href=”http://www.nikkeibp.co.jp/news/life06q2/501112/”>http://www.nikkeibp.co.jp/news/life06q2/501112/</a>)
なかなか面白い話ですね。

キリストが、砂漠に出て神に向きあい受難を受け入れたといわれている40日40
夜(Lent:四旬節)
<a href=”http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%97%AC%E7%AF%80″>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%97%AC%E7%AF%80</a>
を尊重して、多くのアイルランド人は、自分の好きなものを6週間前の木曜日か
ら自粛する慣習が今でもあるようで、わたしの友人の母親はChocolateやSweetな
どSugarを全く取らないようにしていたり、父親はAlcoholを断っていたり
なさっていました。イスラム教のラマダンでの断食に似た慣習だなぁ。などと思っ
たりして、やはり砂漠で生まれた宗教に共通する風習なのかもしれないなぁ。な
どとまた思いをあちらこちらに馳せたりしました。(^^;)

今回の旅行で初めて知ったのですが、実は愛蘭土にとって、Easter Sundayは
とても意味のある日であるようでした。1916年、愛蘭が英国から『独立』するこ
とを宣言した日が実はEaster Sunday イースター蜂起と呼ばれているようで
(<a href=”http://pol.cside4.jp/kokusai/18.html”>http://pol.cside4.jp/kokusai/18.html</a>)
それは不成功に終わったものの、その後の独立のきっかけになっていることを知っ
て、経済的にも現在トップクラスになってきているアイルランドもまだ独立後1
00年も経っていないんだぁ。。などと、時の流れの中の社会情勢の変化の激し
さに、またここでも感慨にふけってみたりしました。

この数年ほとんど変わらない我を振り返りつつ・・・(。_。;)

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
著者ご略歴

内藤 亮(あきら)
97年山梨医科大学卒後亀田総合病院での初期研修、九州大学心療内科での
後期研修、飯塚病院での心療内科臨床を経て01年Imperial College London
脳科学・精神衛生学部研究員(02年より+大学院生)
05年より現在、Hammersmith Hospitals NHS Trust免疫学教室研究員+
Imperial College London脳科学・精神衛生学部名誉研究員+
Chelsea & Westminster Healthcare NHS Trust HIV/GUN科名誉研究員

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