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Vol.005 処女作「17秒のむこうに」を執筆して

医療ガバナンス学会 (2021年1月7日 06:00)


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東京大学医科学研究所
先端医療研究センター
センター長、教授
北村俊雄
kitamura@ims.u-tokyo.ac.jp

2021年1月7日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

幼少時より何事にも熱中する傾向が強かった。小学校の時はゲームと阪神タイガースに熱中した。中学生の時は結構真面目に勉強していたが小説と映画に目覚めた。高校の時は登山とスキーに熱中し、年間2ヶ月は山の中にいた。プログレッシブロックを中心に音楽に熱中し始めたのもこの頃である。大学に入ってからはドラムを叩き始め、同時に5つのバンドに所属したこともあった。その頃は観劇にも熱中した。
大学卒業後、最初の2年は内科医として臨床に熱中し、前線の病院で週3回当直したことも懐かしい思い出である。この2年間は今までの中で最も印象深い時期であり、その記憶は今でも鮮明に残っている。その後、研究を始めた私は研究に魅せられ、5年後に仮説を持って米国に留学することになる。
研究を始めて37年、自分の時間のほとんどを研究に注ぎ込むことができているのは幸せだ。その間、ゴルフに熱中した時期もあるが、研究と音楽と車と文学はいつも生活の一部だった。10年前に研究者仲間に誘われて再開したバンド活動は、野外ステージやホテルでの演奏を経て、オリジナル曲作成、CDとPVの作成、NHK出演などと広がっていった。仲間や知り合いと一緒に演奏するのは大きな喜びである。音楽を通じて世界が広がった。この経験で私は「この歳になっても新しいことができる、不可能なことはない」と感じた。若い人にはもっと多くの可能性があるはずである。

今年のコロナ禍で、出張が全てキャンセルとなり時間ができたので、以前からいずれはと考えていた小説執筆にとりかかった。3年前のサンジエゴでの学会でちょっとしたきっかけがあり、書きたいことは決まっていたが、実際に書き始めてみると言葉が自然と溢れて、物語も予定とは異なる方向に展開した。この過程で私が感じた高揚感を言葉で説明するのは難しい。小説を読んでいただき感じていただければ幸いである。以下に少し導入部を紹介させていただく。

北山幹は27歳クリエーター、フリーでコマーシャルを作る仕事をしている。高校の文化祭で行ったイベントが成功した夜、イベントを作る仕事をしたいと思った幹は芸大に進学することを決めた。ただ、最近では当時感じていたやりたいことに対する熱が感じられないことに悩んでいる。この小説は、幹が試行錯誤しながら自分がやりたいことを再発見していく話である。物語は幹が高校時代の友人から社運をかけたユニークなチョコレートのコマーシャル製作を依頼される場面から始まる。撮影の日に偶然に出会いモデルをしてもらったリナ、その日の撮影中に幹は久しぶりに夢に向かって仕事していた頃の感覚を突然思い出す。しかしその感覚はすぐに消えてしまい、なぜその感覚が蘇ったのか分からない。この感覚を追い求める形で物語は進展するが、意外な展開を経てラストへと繋がっていく。

小説は文芸社から2021年1月1日発刊、全国の書店とアマゾンで注文可能です。読んでいただき感想を送っていただければ幸いです。また、私自身はあと最低でも10年はどこかで研究を続けるつもりです。一緒に研究してみたいと思う人、留学先を紹介して欲しいと思う人も気軽に連絡してください。

http://expres.umin.jp/mric/mric_2021_005.pdf

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