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Vol.22143 砲撃の中、人々を励ますウクライナの剣道家を助けてください

医療ガバナンス学会 (2022年7月21日 06:00)


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フリーライター
佐藤まり子

2022年7月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

私はオランダを拠点に活動するフリーライターの佐藤まり子と申します。中学1年生で剣道を始め、オランダでも継続しております。段位は五段を頂戴しております。

剣道は、日本の伝統文化の一つですが、ヨーロッパでもその精神性・芸術性が人気で、現在2万人の有段者がいます。
国同士の交流も盛んで、コロナ前には私が住むオランダの剣道セミナーには多くの国から参加がありました。その中にはウクライナ剣士、ロシア人剣士もいて、私たちは剣道を通した交流を心から楽しみ、愛していました。

国際間での移動が再開し始めた2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻を開始しました。攻撃開始のニュースを見てすぐに、ウクライナの剣人に連絡をとったところ、ロケットが空を横切る動画が送られてきました。

何も彼らのためにできない無力感に打ちひしがれていた時、パリ在住のロシア人剣士がクラウドファンディングを立ち上げたことを知りました。
ロシアとウクライナは隣国なので、剣道セミナーの際はよく交流していたようです。

クラウドファンディングの内容は、3年ぶりに開催されるヨーロッパ最大の剣道大会『ヨーロッパ剣道選手権大会』に、ウクライナ剣士たちが参加するための費用を募るためのものでした。

なぜクラウドファンディングを企画したのか、そこにどんな意味があるのか、大会に参加したことで何が生まれたのか、以下の記事にまとめ、Yahoo!ニュースにも転載していただきました。もしよろしければ、ご覧いただけますと幸いです。

『なぜ戦争中のウクライナ剣士たちは国際大会に参加できたのか ヨーロッパの国境を越えた“剣道の理念”』
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6a3f4a0db3de13b59eb1be34994f4158afbdaeb

ヨーロッパだけではなく日本からも寄付があり、総額で約170万円もの資金が集まりました。この大会で知り合ったウクライナ剣道連盟会長の Kostyantyn Stryzhychenko (コスチャ)には、記事執筆のために色々なお話を聞きました。

やりとりを続ける中で、大会が終わってウクライナに戻ってから、彼がボランティア活動に奔走していることを知りました。車で街を駆け巡り、通信システム、食品など、ウクライナ軍が必要としているものを探しています。

以下は、コスチャが日々のボランティアワークや市民視点でのウクライナの状況をポストするFacebookページです。

https://www.facebook.com/kostyantyn.stryzhychenko

つい昨日、街が砲撃され3人の子供が亡くなったと報告をしていました。布で隠されていますが、子供の死体の写真が掲載されています。

平易な英語で書かれていますが、もし詳しく内容を知りたい場合は、いつでも通訳いたしますし、現地の情報を知りたい方のために、動画・写真の提供を依頼することも可能です。

戦争中ですが、剣道も再開していて、コスチャは現地の人々のために剣道セミナーも開催しました。
しかし、セミナーの翌日に街のショッピングセンターにロケットが飛んできて破壊されるなど、「破壊」と「日常」が常に隣り合わせの状態です。

戦争の最中でも、彼らの日常は続いています。コスチャのボランティアワークを支えるために、ノルウェー元剣道代表選手の Dag Storli (ダグ)と私で、新たにクラウドファンディングを立ち上げました。

▼クラウドファンディングページ(英語)
https://www.gofundme.com/f/helping-volunteer-work-in-kharkiv

資金は、ボランティア時に必要な車のために使われます。ガソリン車だとコストがかかるので、ノルウェーから中古の電気自動車を送ろうとしています。

クラウドファンディングページを日本語訳したり、周りの方にも呼びかけているのですが、資金集めに苦戦しております。

もしよろしければ、コーヒー1杯分でも結構ですので助けていただけませんでしょうか。

▼クラウドファンディングページ(英語)
https://www.gofundme.com/f/helping-volunteer-work-in-kharkiv

▼寄付のやり方(日本語)
https://1design.jp/%e5%89%a3%e9%81%93/8191#i-3

ここまで読んでいただきましたことをとても感謝しております。
コスチャや他のウクライナの剣道家たちは「世界から忘れられることが一番怖い」と言っています。
日本から遠く離れた場所での戦争なので、自分ごとにするのはとても難しいことだと思います。

ただ、剣道には、日本人が昔から大事にしていた武士道の精神が染み込んでおり、それはこの競技だけではなく、日本人の生活の中にも生きてきたものだと思います。

武士道を引き継ぐ剣道に魅力を感じ、他国と友好を深めてきたウクライナ人を、どうか助けていただけないでしょうか。不躾なお願いであることは、重々承知しております。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
ご不明点などございましたら、下記にご連絡いただけますと幸いです。

佐藤まり子
mariko@1design.jp
https://www.linkedin.com/in/mariko442/
https://www.facebook.com/mariko.cabin442

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