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Vol.22148 いつになったらこの国はCOVID-19とまともに向き合うのか

医療ガバナンス学会 (2022年7月27日 06:00)


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某保健所長

2022年7月27日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

第7波到来、今までにない急激な感染者数、その著しい増加のスピード、医療圧迫、、、

何故今になって慌てているのだろう。

この感染爆発はわかっていたことではないか!5月の連休明けから増え始め、一ヶ月ほどで感染爆発と思われたが、何故か少しずれた形で今がその状況となっている(注1)。

感染力が非常に高い変異株であり、予防接種しても完全に感染が防げるわけではない。しかも、予防接種しても数ヶ月すれば、抗体価は減弱していく。若者への接種はあまり進んでないだけでなく、低い病毒性のため若者にとっては単なる風邪に過ぎず(元々無症状も多い)、どんどん周りに広めていく。更に、国民の多くは、経済も含めて、自粛や不自由な生活の我慢の限界に来ている。

こんな状況下、感染対策を弱めれば、一気に感染が広がることは分かりきっていたはずだ。もう、コロナは終わったような雰囲気を出せば、あっという間に増えるのは当たり前だ。

だから、国としての方針を前もって出して、どのようにして行くのか示すべきたった。選挙があったからなどという言い訳はできない。きっと大原則を示してそれに対する責任を取るのが怖かったのだろう(注2)。

経済のために人の活動を解き放ち、移動を活発化させ、娯楽も元通りに、、、 これでは、感染爆発は当然であり、この感染爆発を見越したWith Corona の国の施策を出すべきだった。この状況は先を行く外国でもわかっていたことだ。具体的な施策がなければ、感染爆発により医療圧迫に繋がるのは必至だ。

随分時間があったはずだが、専門家はなりを潜めていたし(注3)、国のトップの方針も示されなかった。今頃になってWith Coronaからの変更などはできるはずがない。

With Coronaとしてどう立ち向かうのか。今更保健所の応援とか寝ぼけたことを言うのはやめて欲しい(注4)。

責任を持って、国のWith Coronaの大原則を示せ!

注1:何故かこのCOVID-19には季節的な変動がある。その影響だろう。
注2:「病毒性が変化して、強毒となったらどうなるか、だから思い切ったことはできない」とか言っていた。強毒になったらなった時に対策を考えれば良いだけのことなのに、責任逃れも甚だしい。2類か5類かだけの議論に偏っていた。
注3:もう専門家が専門家の役割を果たしていない。医学は経験の学問であり、現場でCOVID-19に真剣に対峙した者の方がよっぽどよくわかっている。専門家会議を考え直す時期だ、元々大して機能していない。「手詰まり」感丸出し。
注4:病気は医療に任せるべきだ。ただ保健所を通じて医療をコントロールする、もうそれは通用しない。患者をみてもいない事務職員等が医療をコントロールできるはずがない。

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