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Vol.23024 この期に及んでマスク論議、感染症ムラは何をして来た

医療ガバナンス学会 (2023年2月8日 06:00)


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伊沢二郎

2023年2月8日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

コロナ感染者数は世界1位、死亡者数も最高を更新していると云うのに、パンデミック三年を経た尾身会長のコメントは呆れて憤りを忘れる程のものだった。

一時期流行が酷い欧米との比較を持ち出して日本はさ程でないと言っていたのだから、今この状況を科学的に合理的に是非説明して貰いたいものだ。

先般のNHKインタビューでは現状について、「医療従事者は日々の重症患者数や死亡者数を見ている。一般人は身の回りに死亡者はいないと考える、どちらも真実なんです」と述べた。
何の事だか、何を言いたいのかサッパリ分かりません、どなたか解説して頂けると幸いです。

又「2類とか5類がどうのこうのじゃなくて‥」とも言うが、それを感染症ムラの都合を優先して、どうのこうのして来なかったから死亡者数が過去最高を更新しているのでないのか。
コロナ対策機関としての権限・権益を失いたく無い感染症ムラとコロナの矢面に立ちたくない一部医師会メンバー共々、2類に留めたい同床異夢の弊害じゃないのか。
もっと早から両方の良いとこ取りした5類になっていれば感染者も死亡者も減らせたのではないのか。感染症ムラのやり方には大いに疑問を感じる。

迷走を続けること三年も経っているのに、ここのところのマスク論議がその象徴だ、世界に向けて恥ずかしい限りだ。
マスクを云々するのは何に基づいてだ根拠は何だ、個人の生活スタイルにまで口を挟むのか。これこそ三年も経ったのだから感染研が有効性が有るのか無いのか科学的に説明してケリが付く低度の事じゃないのか。

そんな事より換気について全く触れ無いのが不思議なくらいだ。日本人のマスク着用率は略100%だろうがそれでも世界一位の感染者数、室内マスクをどうするかじゃないだろうが。
その議論になればなったで当然、空気感染を認めて来なかった感染症ムラの責任は免れない。マスク論議に終始するのはそれを交わす為か。

表向の感染者数に対して死亡者数が多いことについて、感染研・脇田所長は隠れ感染者が多い旨を述べた。そうかも知れないがだからどうだと言うのだ、コロナの実態が全く分からない何処かの国と同じと云うことか。
問題はとっくに医療現場に移っていると云うのに、毎日数百名の方が命を落としている尋常ならぬ事態だと云うのに、医療には門外漢の感染症ムラが相変わらずコロナの陣頭指揮を執っていることの弊害ではないのか。

BS TBS報道19:30出演時(1/20)医療現場の窮状について、インターパーク倉持呼吸器内科クリニック院長・倉持仁医師のコメントからは感染症ムラが医療現場の問題に応えられない、問題の把握すら出来ているのか分からない、何とも情け無い実情が窺える。
5類相当を否定する訳ではないだろうが、2類から移行に伴い経営上の課題が発生すると現状の医療提供が難しくなるとも訴える。こんなことは感染症ムラには到底及びもつかないだろう。

そんな感染症ムラが策定した使い勝手が悪い基準や指標、それにより命を落とした方は少なくないだろうと思う。
倉持医師が訴えるコロナ重症の基準、血中酸素濃度も正にその一つだ。
肺炎を伴うデルタ株では血中酸素濃度が重症の判断基準になり得たがオミクロン株ではこの基準は意味が無く、その基準により治療が遅れ容態悪化を招いていると言う。
現状は既往症を持つ方の死亡者が多いとされていることも、治療の遅れが体力を消耗させ結果的に既往症が悪化し死亡に繋がっているとも訴える。

パンデミックだろうが何だろうが国民の健康と生命を守るのは最終的には医療、それが実態に即して上手く回るかどうかでしょう。
果たして感染症ムラが決めたり、やったり、言ったりした事が医療現場の助けになっただろうか。とてもそうは思えない。
このコロナ禍は医療には門外漢の感染症ムラが指揮を執ったが為の人災ではないのか。今もその人災は続いている。

その中心にいる尾身会長はコロナ流行以来の政権で、「専門家が不在の判断をする時期が有った」と述べている。この人何を言いたいのか、専門家とは誰のことだろうか。真に国民の健康を考える本当の専門家が居たならコロナ対策でこれ迄の様な、今も尚続く迷走を繰り返すだろうか。

5類検討を控えコロナ禍が改善に向かない現状も有り尾身会長と政権の対立が言われているが、前述の発言はその伏線上のことか。
この方東京五輪開催巡り政権と対立した時も批判的立場を取ったが、この度も同じに見える。
国民的批判をかわす為に政権と距離を取り予防線を張る、感染症ムラの常套手段なのだろう。
この様な自らの都合と保身しか考えないとしか思えない、感染症ムラ方々にはコロナ対策からいち早くお引き取り願いたいものです。

コロナ指定医療機関の経営をバックアップする特別措置が5類移行によりどの様になるのか、これ迄の医療が提供できるのか悩む医師が居る一方、病床確保の為の補助金を目的外に遣った人が分科会トップにとどまる。こんな事が赦されて良いのだろうか。
何れかの時期に世界的パンデミックは終息するのでしょうが、感染症ムラが引き続き新たな流行の指揮をとる限り日本に於いてはパンデミックが終息すると云うことは無いと思う。

「2類とか5類がどうのこうのじゃなくて‥」、尾身会長言う通りだ。コロナ禍最大の問題は感染症ムラだ、と思う。

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