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MRIC Vol.23175 日本のエンタメ ~宝塚歌劇~

医療ガバナンス学会 (2023年10月5日 06:00)


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小林秀美

2023年10月5日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

ほとんどの関西在住者は一生に1回くらいは宝塚歌劇を観劇する機会に恵まれます。
私の初観劇はまだ2歳か3歳くらい。父や母、祖母と出かけました。
その後、歌劇から離れていた時期もありましたが、最近はいわゆる沼にハマっている状態です。

その宝塚歌劇団で先週末に衝撃的な事件がありました。
現役の宝塚の劇団員(Aさん25歳)が自死をしたのです。初日を迎えた次の日の朝のことでした。
来年創立110周年を迎える宝塚歌劇団。過去に舞台上で悲劇的な死亡事故がありましたが、私が知る限り現役の劇団員(以下、生徒)のこのような訃報は初めてかと思います。
原因は今、調査中です。

ただ、過去にAさんは某週刊誌にイジメの被害者として取り上げられたことがありました。
この記事の真相はわかりません。しかし今も変わらず推測レベルでSNSが駆け巡り、自死の原因が某週刊誌だと挙げている人もいます。このようなことが起こった今、加害者とされた生徒は事実がわからないまま中傷を受けているかもしれません。
今回の件で他の生徒のメンタルもズタズタです、

宝塚歌劇は現在、阪急阪神ホールディングス株式会社の傘下にあります。
しかし親会社はどこであっても、私設ファンクラブの在り方など、現代にはそぐわないシステムがまだ旧態依然としてまかり通っています。

私設ファンクラブは劇団非公式の組織です。しかし実際には生徒席分のチケットは私設ファンクラブが管理し販売します。もちろんチケットを売ってもマージンはありません。基本ボランティアでの活動です。
いわゆる昔のタニマチ気質が残っているのでしょう。ご贔屓のチケットを手売りしていた名残でしょうか。
時代の波とともに生徒を取り巻く環境は変わり、チケット販売だけではないサービスとスピードが求められる今、ファンクラブの代表の力量が問われます。
ただこの組織には生徒を身近に感じる利点も大いにあります。

歌劇団の理事長、支配人をはじめ各組のプロデューサーの中には、阪急電鉄入社後の人事異動で歌劇団に配属されている方がたくさんいらっしゃいます。
現在の木場健之(こば けんし)理事長は熊本県出身。東大卒業後、1986年に阪急電鉄に入社。2005年月組プロデューサーを経て2019年宝塚音楽学校副校長。2020年からは宝塚歌劇団の理事を兼任。2021年に理事長に就任されました。

私は今回、この件に関して劇団がどのように対処していくかに注目しています。
少し前の公演でも突然の休演があり、劇団からは正式な発表はなく消化不良でした。
体調不良のため。コロナ以降、この言葉だけで休演になり詳細がわからず涙をのんだことでしょうか。

亡くなられた生徒のご家族のご意向が一番ですが、可能な限り正確な情報を迅速に公式発表されることを願っています。もう週刊誌には惑わされたくはありません。

そして生徒のメンタルのため、新たにメンター制度をつくって現役生徒のケアをぜひともお願いしたいです。メンターには卒業生が良いでしょう。宝塚は特殊な世界ですので、劇団外の専門家ではわからないことも多いと思います。

宝塚大劇場(公演中止:10月1日~10月8日)に続き、東京宝塚劇場の10月3日~5日の公演中止も発表になりました。

無事に再開されることを祈るとともに、このような悲しいことが二度と起こらないよう願うばかりです。

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