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Vol.23203 現場からの医療改革推進協議会第十八回シンポジウム 抄録から(6)

医療ガバナンス学会 (2023年11月13日 15:00)


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2023年11月13日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

現場からの医療改革推進協議会第十八回シンポジウム

11月26日(日)

【Session 08】
医学生のパイオニア研究 10:00~10:30 (司会:坪倉 正治)

●杉浦蒼大
(東京大学理科三類2年)

東大コロナ留年訴訟 その後

昨夏、私は、東京大学を相手取って行政訴訟を起こしました。自身の新型コロナ感染による留年の撤回を求めたものです。
惜しくも今秋、その訴訟は敗訴という結果に終わりました。この1年間、高裁による地裁差戻し判決など紆余曲折ありましたが、最終的には「国立大学法人における単位不認定に処分性は認められない(=判例変更には至らない)」という最高裁判決の下、訴訟は不適法却下となりました。社会を変えるんだと本気で信じて挑んだ、昨夏からの私の一世一代の大勝負は、非常に悔しい結果で幕を閉じました。
こうして沢山の方々に支えられながら、提訴から1年以上が経過しました。その期間を通じて、私が天から与えられたモラトリアムをどう過ごしてきたか。そして、巨きな挫折経験と現在どう向き合っているか。そんなリアルな私の今を、シンポジウムの場をお借りして記録として克明に残し、次に進む自分の心に刻みたいと考えています。
最後に、今、前を向く私がいるのは、皆様の温かいお力添えのおかげです。心より感謝申し上げます。
●内山大雅
(福島県立医科大学医学部放射線健康管理学講座学生[MD-PhDコース])

医学生たちの活躍

私は福島県立医科大学の医学部に在籍しています。大学では現在、文化系サークルである論文愛好会の3代目部長を務めています。私が論文愛好会に入部するきっかけとなったのが、3年次に弊学のMD-PhDプログラムを選択したことです。このプログラムを選択した学生は、自身の希望をもとに学内に数多く存在する講座のどこかに振り分けられます。私は、福島原発事故後の地域の健康問題に関する調査および研究を行う放射線健康管理学講座に振り分けられました。講座の主任教授である坪倉正治先生が顧問をつとめているのが論文愛好会であり、配属されたと同時に私も入部することとなりました。
論文愛好会の主な活動は、論文を書くことです。しかしながら、論文を執筆するという行為は学生にとっては非常に難しいことであり、実質的な活動は投稿された論文の読み合わせや、機械学習に関する勉強会の開催などが中心となっています。実際に学術論文を執筆するというよりは、いずれ論文を書くために必要な土台を作ることに焦点を置き、日々切磋琢磨しています。論文愛好会は、弊学の文化部の中では部員が多く、自身が筆頭著者の原著論文5本を持つ6年生や、再受験で医学部に入学して災害関連死を究めている5年生、入学後3か月目にして論文の執筆に取り掛かる1年生など、非常に個性豊かで頼りがいのある部員たちにあふれています。
私自身も、部員たちに刺激を受けながら日々論文の執筆に勤しんでいます。最近では、瀧田盛仁先生にご指導いただいた福島県相馬市におけるコロナワクチン接種に関する論文がオランダの「Public Health」誌に、齋藤宏章先生にご指導いただいたピロリ菌の除菌に関するレターがアメリカの「Gastroenterology」誌にそれぞれ掲載されました。
●溝上希
(広島大学医学部医学科5年、学生団体MNiST代表)

医学生による画像診断の勉強アプリ開発

私たち医学生が画像診断を勉強する際は、教科書1枚の画像を参考として、その画像所見と疾患を一対一対応的に暗記する事が基本です。一方、臨床現場では、老若男女・多種多様な患者さんの画像を、DICOMデータを使用して三次元的に理解しなければなりません。
学生から国試を経て研修医になると、試験のために詰め込んだ教科書知識と実際の臨床現場とのギャップに直面する機会が多くあると言われていますが、画像診断に関しても同様のことが言えると思います。
このような画像診断における学生と医師のギャップを埋めるために、そして、三次元的に画像を理解することで人体構造を体系的に学び、日々の教科書学習についても理解をより深めるために、私たち学生団体MNiSTは勉強ツール「Msta」を開発しました。
今回の発表では、学生団体MNiSTとはどのような団体か、勉強ツール「Msta」はどのように開発され、何ができるのかについてお話させていただきたいと思います。
ご興味ある方はぜひ、 https://mnist-msta.web.app にアクセス・登録してみてください!

 

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