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Vol.23225 常磐病院における若手内科医師キャリア形成のススメ:世界を見据えた人材育成

医療ガバナンス学会 (2023年12月11日 06:00)


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公益財団法人ときわ会常磐病院乳腺甲状腺外科診療部長・臨床研修センター
長尾崎章彦

2023年12月11日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

常磐病院は福島県いわき市にある医療機関です。現在、常磐病院においては、内科の体制強化を図っています。なぜなら、当法人は近年、福島および世界への展開を見据えて活動を拡張・継続しているからです。すでに多くのプロジェクトが動き始めています。

つきましては将来を担う人材を拡充するため、少しでも多くの先生方に是非ともお力添えいただきたく、当院での勤務についてこの場を借りてご紹介します。

下記に常磐病院におけるキャリア構築3つのポイントを提示します。医師として切磋琢磨し、キャリアの幅を広げることにご興味をお持ちの若手ドクターの方々、ぜひ一緒に日本の医療を良くしていきましょう。ご連絡をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。
●若手が活躍できる常磐病院3つの強み●

【1】
若手に多くのチャンス:豊富な症例経験、責任ある立場への抜擢
【2】
理事長の積極経営:若い組織、最新機器導入にも積極的
【3】
多岐にわたるキャリアパスの提供:基礎から疫学研究まで
以下、詳細です。

【1】
若手に多くのチャンス:豊富な症例経験、責任ある立場への抜擢

当院は福島県いわき市の二次救急を担い、地域医療を支える病棟数240床の総合病院です。

私は2018年、医師8年目33歳の時に当院で責任者として乳腺外科を立ち上げました。現在では乳腺と甲状腺の手術、合わせて年間150例程度の手術を実施し、福島県でも屈指の規模に成長しています。

また、当院は2021年、福島県浜通り地方に位置する5つの基幹型研修病院の一つとなりました。現在、私は臨床研修センター長の任を預かり、3年連続フルマッチを達成しています。なお、この活動を2019年に開始した当時、私は34歳でした。若手ながら重要な任に抜擢していただいたと考えています。

その背景には、医師数過少といういわき市の実情もあります。いわき市は、人口約32万人と東北第3の人口規模を誇ります。一方で、人口10万人あたりの医師数は、全国の中核市平均247人に対していわき市167人と、全国下位に位置しています(2018年時点)。

ただ、そうした医師が少ない地域だからこそ、私自身、多くの症例を経験でき、若いうちから責任あるポジションを任せていただきました。他では得られない貴重なキャリアパスだったと確信しています。

ご自身のキャリアについてお考えの若手ドクターのみなさんにも、ぜひ常磐病院で、チャンスの多さを実感していただければと思います。
【2】
理事長の積極経営:若い組織、最新機器導入にも積極的

若手でも大きなチャンスが巡ってくるもう一つの大きな理由として、理事長の常盤峻士による積極的な経営が挙げられます。常磐病院は、2010年にいわき市から経営を譲り受け、現在の体制となりました。また、2019年には60億円の莫大な負債を抱えていた磐城中央病院を買収し、現在、順調に再建へと向かっています。いずれの組織もまだまだ若く、若手にもチャンスが巡ってきやすい状況となっています。

実際、現在の院長も47歳の時に就任し、新しい取り組みを次々と実現し、話題を呼んで来ました。
https://www.minpo.jp/news/moredetail/20230816109573
多くは患者さん目線の取り組みですが、成果を論文化して世界に発表するなど、医療界全体への提案を続けています。

当然、積極経営は診療現場にも反映されており、最新医療機器の導入にも余念がありません。泌尿器科では、震災後全国に先駆けてDaVinci Surgical Systemが導入され、現在、前立腺癌の手術数において全国屈指の治療成績を上げています。
【3】
多岐にわたるキャリアパスの提供:基礎から疫学研究まで

臨床はもちろん、常磐病院では学術活動も盛んです。

東京大学分子細胞生物学研究所元教授の加藤茂明氏の下、基礎研究室RIIM(先端医学研究センター)が設立され、研究に取り組みながら臨床に従事する医師も複数在籍しています。

基礎研究だけでなく、福島県立医科大学の坪倉正治教授らと連携し、2011年の東日本大震災後の健康影響について調査している医師やスタッフも複数おります。私自身、査読付き国際医学雑誌にこれまで350報以上の論文を発表し、その多くが常磐病院に着任してからの成果です。現在、福島県立医科大学においても特任教授を務めています。
●最後に●

今後さらに当法人を福島、世界へと発展させていく上で、みなさんのお力が不可欠です。いわきの地で、ぜひ私たちと一緒に仕事をしませんか。

まずは一度、いわきまで遊びにきてください。日本で最も日照時間が長く雪が降らない穏やかな気候です。東京駅・上野駅から常磐線で約2時間、毎日通勤となると難しいですが、週末に東京と行き来し二拠点生活を行っている者も少なくありません。何を隠そう、私もそんな一人です(これが意外と快適だったり、キャリアの幅を広げるのに非常に役立っています。詳しくお伝えできれば幸いです)。

現場や実際に働く私たちを見て、話をしながら、これからの医師としての新しいの働き方と、ご自身のキャリア構築について思い描きに、まずはぜひお訪ねください。ちょっとしたお問合せも歓迎いたします。

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