医療ガバナンス学会 (2024年10月2日 09:00)
Parkland secondary school G10(カナダ・ビクトリア島)
田中天
2024年10月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
●研究所での活動
私はなにかテーマを決めて研究をしてみたいと思っていました。ですが、明確なテーマも決められず始まったインターンで、私がアイヌ文化に興味があると面接時に言うと、「じゃあ、行っておいで」と上先生に言われ、最終的に面接の約2週間後に北海道に行きました。北海道へ行く前もインターン生で新宿探索に行き、その体験を新聞に書いたり、新宿のルミネ前で新宿ナビタスクリニックの宣伝の一貫で週一回のペースでティッシュ配りをしました。元JALのCAの早川さんのレクチャーにも何度も楽しく参加させていただきました。レクチャーでは魅力的な社会人になるための作法や日本人ならば知っておきたい礼儀を教えていただきました。
北海道研修へは三泊四日で行き、体験したことや感じたことをまとめて発表をしました。この研修では、人に助けてもらうありがたさを痛感しました。計画通りにはいきませんでしたが、一人で見知らぬ土地で旅行を成功できたことが私にとっては大きな自信と成長に繋がったと思っています。
北海道研修後も、上先生のご紹介で看護師の方や、建築家の方、その他にも上先生のお知り合いの方を沢山紹介していただきお話を聞きました。上先生の人脈に驚くと同時にお会いした方々の経歴や経験そして、挑戦していることを聞き圧巻されたのを覚えています。
川崎の施設見学へ行く機会をいただいた時は神奈川県議会議員の小川くにこさんに案内していただきました。施設見学では普段見れない場所などを見学し、その後、川崎競馬場で初めて競馬を見ました。初めて行く場所で、初めての経験したこの日はとても印象深く残っています。
週一回開かれるプラチナ勉強会にも三回参加させていただきました。その中でも、元JALのCAさんの勉強会がとても印象に残っています。人と接する上での思いやりを体験談とともに話をしていただきました。日々初対面の方と接してきたからこそ説得力があり、みなさんが思いやりの心をお互いに、そしてお客様に持っているからこそ一体感があるのだなと感じました。
●研究所での日々
研究所では、プレゼンの準備などの作業をしながら、手が空いたらお手伝いをする、という日々を送っていました。お手伝いは、主にお掃除やお皿洗い、上先生のお知り合いが来られた際はお茶をだしたりなどしていました。研究所の方とお昼ごはんを食べながらお話をする時間はとても楽しい時間でした。その他にも、研究所を行き来している学生さんたちと雑談をしたりしていました。
●一ヶ月を通して感じたこと/思ったこと
一ヶ月を通して一番、感じたことは人との出会いの大切さです。この一ヶ月で色々な方に出会いお話を聞きました。お会いするすべての人からインスピレーションをいただき、ご縁を大切にしたいと思いました。
そして、私はこの1ヶ月間で様々なことを学びました。学ぶことにおいて、現地へ行ったり現状を知ることが大切だということをより深く感じました。例えば、被差別部落のことについて学ぶとき、歴史や被差別部落があった場所について学んでも、実際に行かないとその土地の雰囲気はわからないし、その場所の現状はわからないからです。私は北海道へ研修に行ったときに強くそう思いました。なぜなら、私が日本で受けてきた歴史の授業では取れ上げられていなかったアイヌの魅力的な文化やアイヌの人々が経験した差別などが資料として残っていたからです。
日本には多種多様な文化があり、北海道も例外ではありません。北海道では縄文時代から擦文時代(奈良・平安・鎌倉時代)の遺跡が多く発掘されているにも関わらず、全く授業で取り上げられていなかったのはなぜだろうと不思議に思いました。実際に北海道に足を運ばないと私は現状を知ることもなかったと感じました。
●まとめ
私は日本にいるからこそ現地に足を運び実際に自分で見て学べること、そして実際に現地に行くにあたって歴史などを本やインターネットで調べることに対してに充実感を覚えました。私はあまり歴史などには興味がありませんでしたが、日本の歴史をより深く知っていくなかで、歴史の面白さに気付かされました。私は研究所で色々な方と会う中で気の配り方の難しさを感じました。ですが、研究所にいる学生さんたちをみて学び、感覚を掴みました。私の両親も医療に関わっていますが、研究所で医療に関わっている方に沢山お会いして、様々な医療への関わり方があることを実感したと同時に、父と母への尊敬がより一層増しました。そして、新しい土地でも出会いを大切にし、これからも知識を付けていきたいと思います。