最新記事一覧

Vol.25228 幼稚な中国の対応と日本メディアの腰抜け報道

医療ガバナンス学会 (2025年12月2日 08:00)


■ 関連タグ

この原稿は中村祐輔の「これでいいのか日本の医療」(2025年11月16日配信)からの転載です。
https://yusukenakamura.hatenablog.com/entry/2025/11/16/123004

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
理事長 中村祐輔

2025年12月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

高市早苗総理大臣の台湾をめぐる発言が物議をかもしている。その発言を振り返ってみよう。中国による台湾の海上封鎖が発生した場合の質問に対して「戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になり得るケースだ」と答弁したのが発端だ。そもそも、中国が戦艦などを使って武力で海上封鎖すればという前提がついている。この発言のどこがおかしいのだ。台湾海峡が通れなければ、そして、台湾の周辺が海上封鎖されれば、日本は大変だ。

かつて、海上封鎖訓練時に、日本の経済水域にミサイルを撃ち込んだのはどこの国だ。本来なら、日本の大使を引き上げてもいいくらいの事態ではなかったのか?この高市発言に、大阪の中国総領事は「汚い首は斬ってやる」とSNSにコメントした。どこから考えても、一国の総理にこんな発言をすれば国外に行ってもらうしかないはずだ。

これに対して、日本のメディアの一部は、総理のコメントが悪いなどと、どこの国のメディアかと思うほど弱腰だ。中国が武力を使って台湾を力づくで支配下に置こうと思わなければ、何も問題が起こらないはずだ。そもそも「武力の行使が・・・・・・・・」との前提があるのだから、発言は間違っていないと思うのだが、左翼メディアは戦争をするのかと騒いでいる。
中国は、日本が原子力潜水艦をもつ可能性があるというのは、非核3原則に反するなどと騒いでいるが、「非核3原則」は日本が決めるべき問題であり、これこそ中国が常に持ち出す「内政干渉」だ。日本が自国を守るために、自国で必要と判断すれば、他国に文句を言われる筋合いはない。

このような形で、日本が沈黙を保っていると、今度は、日本への渡航を自粛しろと言い出した。安全が保障できないからだという。勝手に煽って、勝手に騒ぐな。日本人はそれほど短絡的ではないわ!こんなやくざもビックリの恫喝を続ければ、日本人の中国に対する感情は悪化する。そして、その反動として、中国の期待に反して高市内閣の支持率は上がると思う。脅して従わせるという根性が間違っているのだ。他国を脅す前に、失礼極まりない大阪総領事を処分すべきだ。

ウクライナやパレスチナの現状を見れば、しっかりとした防衛体制を持たなければ、国土と国民は守れないことは自明の理だ。特に、こんな脅しを続ける姿勢を見ると、防衛力増強は不可欠だと思う。刺激するとダメだと言うが、もしもの時に、誰が責任を取るのか?

中国にはイソップの「北風と太陽」を理解できる政治家はいないのか?

 

MRIC Global

お知らせ

 配信をご希望の方はこちらのフォームに必要事項を記入して登録してください。

 MRICでは配信するメールマガジンへの医療に関わる記事の投稿を歓迎しております。
 投稿をご検討の方は「お問い合わせ」よりご連絡をお願いします。

関連タグ

月別アーカイブ

▲ページトップへ