
医療ガバナンス学会 (2026年1月16日 08:00)
坪倉先生の放射線教室(31)活断層
この原稿は福島民友新聞『坪倉先生の放射線教室』からの転載です。
福島県立医科大学放射線健康管理学講座主任教授
坪倉正治
2026年1月16日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。この連載も11年目になりました。支えてくださる皆さまに感謝申し上げます。
今日は昨年からの地震の仕組みの話の続きです。2013年に導入された新規制基準は、発電所の重要な施設を「活断層」がない地盤に置くことを求めています。
地球の表面を覆っている岩盤のことを「プレート」といいます。このプレートに力が加わり、ゆがみ(ひずみ)が限界までたまると、弱い部分(断層)が壊れて動き、地震が起こります。これを「内陸型地震」と呼びます。今年で30年になる阪神淡路大震災や昨年の能登半島地震がその例です。
また過去に何度も動いたことがあり、今後も動く可能性が高い断層を「活断層」と呼びます。現在、日本では2000以上の活断層が確認されています。しかし、断層が地下深くにあって地表で見えないと発見するのが難しく、まだ見つかっていない「隠れた活断層」も多いと考えられています。
通常、活断層は静かにしていますが、断層の両側にある岩盤には常に大きな力がかかっています。この力(ひずみ)が限界に達すると、岩盤が壊れて断層に沿って両側の岩盤が反対方向に動きます。この動きにより地震が起き、たまっていたひずみが解消されます。その後、活断層は再び長い間動かなくなり、次にひずみがたまるまで静かにしています。
わが国では、活断層による大地震がよく起こる印象がありますが、これは日本に活断層がたくさんあるからです。ただし、一つの活断層が大地震を引き起こすまでの間隔は一般的にとても長く、千年から数万年に1回しか起こりません。
●断層長いほど地震大きく
( https://www.minyu-net.com/news/detail/2025011810181132218 ) 2025年1月18日配信
2013年に導入された新しい規制基準では、発電所の重要な施設を「活断層」の上に建ててはいけないとしています。
地球の表面を覆っている岩盤を「プレート」と呼ぶのでした。このプレートに力が加わり、ひずみ(ゆがみ)が限界までたまると、弱い部分である「断層」が壊れて動きます。この動きによって地震が発生します。特に、過去に何度も動いたことがあり、今後も動く可能性が高い断層を「活断層」と呼びます。日本では、現在2千以上の活断層が確認されています。
活断層にかかるひずみが限界に達すると、断層が動いて地震が発生します。この時、ひずみは解消されるため、活断層はしばらくの間動かなくなります。一つの活断層が大地震を引き起こす間隔は非常に長く、一般的に千年から数万年に1回程度です。
しかし、活断層は一定の時間を置いて再び活動します。活断層に力を与えている原因は「プレート運動」です。この運動の向きや速さは長い時間にわたってほとんど変わらないため、活断層の動きも基本的には同じパターンで繰り返されます。
さらに、断層の長さが長いほど、大きな地震を引き起こす可能性があります。これまでの日本の内陸直下型地震では、たとえば地震の規模を示すマグニチュード7クラスの地震では約20キロ、マグニチュード8クラスの地震では約80キロにわたる地表面でのずれ(地表地震断層と呼びます)が確認されています。