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Vol.225 南相馬市の教育に関して

医療ガバナンス学会 (2011年8月2日 06:00)


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南相馬市立総合病院
外科 根本 剛
2011年8月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp


南相馬市の教育に関して 平成23年7月25日、青木紀男教育長から話を聞く機会があり、以下の内容であった。
なお、南相馬市の小中学校の授業は原発から30km圏外の南相馬市鹿島区で行われており、生徒数の多い原町区(緊急時避難準備区域)、および相馬市に避難している小中学校生はスクールバス20台で鹿島区の学校に通っている。

1. 3月から7月を振り返って 放射能の影響は大きかった。放射線の影響は長期間続くため、今後、除染などの対策が必要と考えている。学校での活動を行うにあたって、保護者が納得する条 件を整備していかなければならない。また、南相馬市内の学校活動の内容と、南相馬から県外に避難した小中学生が受けている学校活動の内容に差が生じるよう なことがないようにする。

2. 7月22日より南相馬市の小中学校は夏期休暇となった。夏休みの子供たちはスポーツ少年団、子供会、学校が行う、他県での自然体験や他校とのスポーツ交流などを行う。小規模の学校ではすでに学校単位で他県での交流会に招待された。例年より活動は盛んである。

3. 8月に緊急時避難準備区域が解除されるとの話があるが、除染をして環境を整えてから、避難準備区域を解除すべきである。学校の洗浄、雨どいなどの水回りの 除染、校庭の表土はぎばかりでなく、通学路などの学校のまわりを除染してから、保護者の不安を取り除くようにする。そのためには除染前の線量と除染後の線 量を市民に公開することも考えている。平行して、鹿島区に作っている仮設校舎も作っていく。緊急時避難準備区域が解除された後、いつ頃原町区内の学校を始 めるかは自分の中にはある。

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