医療ガバナンス学会 (2016年4月6日 06:00)
僕は高校一年生のとき概日リズム睡眠障害という病気を患いました。この病気は人によって症状が様々なのですが、僕は睡眠の質が悪く夜長く寝ても深く眠れず、日中もだるさや眠気が強いという症状でした。昼間でベッドから起き上がれない日も多く、朝から学校に出るというのは夢のまた夢のことになってしまいました。
そこで僕は行ける日は昼から保健室に通うことにしました。保健室には、清潔感がありベッドもあるから快適だというだけでない快適さがありました。初めはベッドで寝て過ごしていただけだったので気づきませんでしたが、僕の体調に合わせて保健室の先生が、本を読んだり課題をやったりするために机と椅子をベッドのすぐそばに置いてくださったり、寒い日には温かいお茶を入れてくださったりしました。ハード面の快適さだけでなく、他愛もない話をしたり、僕が元気がないときは励ましたり、小さなことでもなにか達成したときには一緒に喜んでくださったりと、精神面でもふんわりと支えてくださりました。このような経験から、「将来は学校の保健室で僕のような子供を隣で支えたい」と思い、養護教諭を志しました。
まだまだ体調が安定せずあまり大きなことが言えないのですが、まずは大学でしっかり看護学を学ぼうと思います。そのうえで大学では他の学問の勉強を、大学の外では上先生の下で修業したり、留学もしたりと、夢は尽きません。ただ無理はしすぎず、等身大の自分を大切にしていきたいと思います。
大学を卒業し養護教諭になるころには今から4.5年経っています。そのときは今より心や体の問題が深刻化していると思います。「子供の睡眠」という分野もまだ新しい分野です。そのような問題を直接解決する強さが僕にあるとは思えません。ただ僕は弱い人間です。だからこそ保健室に来た子供たちと近い価値観で共感でき、支えて癒すことができるのではないかと思います。また僕1人では解決できないということがわかっているので、学校の教師だけでなく、場合によっては医師、看護師、カウンセラーなどたくさんの人と連携して動いていきたいと思います。
このような場に文章を投稿するのは初めてなので、たくさん稚拙な表現があったかと思います。これから何卒ご指導のほどよろしくお願いいたします。
経歴
1998年愛知県生まれ。4月から慶應大学看護医療学部1年。