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Vol.104 “こども と 震災復興”国際シンポジウム2016 ~相馬地方の5年のあゆみ~

医療ガバナンス学会 (2016年5月3日 06:00)


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公式サイト:http://child-r-d-soma.jp/index.html

2016年5月3日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

2016年5月7日(土曜日)12:30-17:00

被災地状況報告

●原発事故の特異性について

飯舘村長  菅野典雄

災害には、地震から津波、台風、噴火等あるが、原発事故による被災は、他の災害と全く異質である。その一つに、他の災害は、いずれゼロからスタートしようとなるが、原発災害はゼロに向かって長い期間、世代を超え、不安と闘いながら、土地の汚れによる生活苦と向き合っていかなければならない。二つ目には、それ故、子どもを持つ親はふるさとへ帰らないという特殊性がある。リスクコミュニケーションを進める中で、1ミリシーベルトの呪縛をとることではないかと私は思っている。安全か安全でないかの境目は、線や点ではないのである。

●元気な南相馬市を世界に

南相馬市長 桜井勝延

大地震、大津波、原発事故の世界史的災害の中で市民の命を守ることの難しさと向き合い続けてきた南相馬市。地域が分断された中での再生に向けて連続する挑戦の日々。子どもたちが戻れる環境づくりを進める中で地域が再生しつつある。世界に向けて南相馬市の元気を発信したい。

●新地町の震災と復興状況

新地町長 加藤憲郎

東日本大震災から5年が過ぎ、最優先課題だった住まい再建事業がほぼ完了し、被災した住民は、新しい生活をスタートしている。
町内の農地は約7割復旧し、生活する上での交通インフラはほとんど回復。今では、高速自動車道も全線開通し、津波で流されたJR常磐線も今年の12月には再開通する予定であり、新しい駅を中心とする街並み形成を進めている。大津波によって私たちの町は大きな被害を被ったが、これを契機に新しい復興計画のもと、町民一体となって新しいまちづくりに取り組んでいる。

●震災復興時のヒューマンケア

相馬市長 立谷秀清

「次の死者を出さない」ことを念頭に、被災された方々の生活再建を最優先課題に取り組んできた。直後の孤立者救助と避難所での健康医療体制の確保。次に災害関連死。中長期的には、仮設住宅入居後の経済的・精神的要因による自殺防止と孤独となった高齢者等の孤立死対策。同時並行で原発事故に伴う放射能対策は、特に子どもたちに対する全員の内部被ばく、外部被ばく検査は、丁寧かつ徹底した対応を基本とし継続中である。

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