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臨時 vol 307 「「自己血輸血看護師制度スタート(2)」

医療ガバナンス学会 (2009年10月26日 04:43)


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     ~設立を機に安全性・信頼性を高める取り組みを強化~」
   (医師会員制オンラインジャーナル「MTpro」8月11月掲載記事より)
 日本自己血輸血学会と日本輸血・細胞治療学会は、輸血スペシャリストの看護
師を育成すべく、学会認定による「自己血輸血看護師制度」を設立した。今年
(2009年)3月第一回目の認定試験が行われ、6月に59人の自己血輸血看
護師が誕生している。
 自己血輸血看護師の認定についてや、認定前教育について、医師会員制オンラ
インジャーナル「MTpro」の8月11日掲載記事
(http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0908/090804.html)に日本
自己血輸血学会理事長脇本信博先生が解説している。
 認定前教育は、自己血輸血のみならず、輸血療法の考え方と各科の輸血、血液
製剤の種類・管理・供給、輸血の実際、アフェレーシス、血液事業、輸血に関す
る倫理と法制度などだ。
 指定参考書で勉強し、筆記試験前日には10時間の集中講義の受講をすると、
筆記試験の受験資格が得られる。
筆記試験はマークシート形式の100問と小論文4問で、試験時間は2時間半。
 第一回認定試験(2009年3月5日)の受験申請者は61人、筆記受験者は
59人、筆記試験の平均点は83.8点、最高点は93.9点であった。筆記試験合格者
には日本赤十字血液センターの見学、東京大学病院での実習、その翌日に約3時
間の講義と小テスト、個人面接を実施。こうして認定された看護師に6月に認定
証が送付された。
 自己血輸血看護師制度設立後の今後について、同記事で脇本先生は「看護師制
度を支える3本の柱は,自己血輸血看護師,自己血輸血責任医師,施設基準です。」
と述べられている。患者の体調を見て,今日は採血をやめたほうがよいといった
ことを最終決定するのは医師だからだ。また,「自己血輸血看護師の所属施設に
は本学会推奨の施設基準である「日本自己血輸血学会 貯血式自己血輸血実施基
準」をしっかりと守ってほしい点も希望しております。今回認定した59人の施設
でも,学会の実施基準を遵守している施設がほとんどなかったことから,施設基
準の遵守は今後の大きな課題と言えます。3本の柱以外にも認定輸血検査技師の
存在が望ましいと思います。輸血検査技師は採血の場面では手伝うことはできま
せんが,血液をきちんと検査・管理するという点では輸血検査技師の力も大きい
のです。」と看護師制度を支える3本の柱とさらには認定輸血検査技師の存在の
重要性を語られた。
 同記事の最後には、看護師制度のほかに、自己血輸血の安全性を担保する上で
の課題として、「日本人患者にはEPO(エリスロポエチン)製剤の必要性が高
い」ことが語られている。
 日本では低体重・低ヘモグロビン(Hb)値の患者が多いため、EPO製剤を
併用した貯血が認可されている。ところが、貯血に対するEPO製剤の有用性に
ついての認識が十分とはいえず、EPO製剤の有用性を周知し、安全な貯血を遂
行することが今後の課題であるという。ほかにも,術後の血栓症予防やバッグ内
の凝集を防止する目的で,学会として,自己血にも保存前白血球除去法の導入を
検討しているとのこと。採血バッグの採血針も,より利便性の高いものを開発す
ることを企図しており、このような新しい技術,医療器具,薬
剤などを安全性を担保して開発することが重要であり,今後の課題であるという。
 「日本自己血輸血学会は看護師制度の設立を機に,自己血輸血に関する基礎的
・臨床的研究を推進し,自己血輸血のさらなる普及を図ることにより,社会に貢
献していきたいと思います。」と脇本先生は記事の最後に学会としての意志を語
られた。
 詳細は医師会員制オンラインジャーナル「MTpro」の8月10日掲載記事
(http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0908/090804.html))
をご覧ください。

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