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Vol.170 在宅ケアクリニックで初期研修がしたい

医療ガバナンス学会 (2019年10月2日 06:00)


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富山大学医学部医学科4年
志村優至

2019年10月2日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

富山大学医学部医学科4年の志村優至です。
自分は全ての子供が豊かに生きられる社会をつくることに貢献したいと思っています。 多様性があって当たり前なのに、環境の圧力などのために不自由さが生じている現状、子供たちに対して教育的にアプローチをしたいです。

マイノリティーとみなされがちな、LGBTs、障害は多様性の一部です。身近にいないがために不正確な認識がされていることも多く、まずは知ることから。そして、互いに助け合う中で、多様性であるが故の豊かさを一緒に楽しんでいきたいです。 また、性の悩み、心の悩みなどは、小さなものはだれしも経験し、大きなものは死にも繋がり得るものです。正しい知識、ストレスコーピングを教育するとともに、直接関わり合う中で不安にアプローチしたいです。

これまで、自分はいくつかのオレンジホームケアクリニック(福井市)のプロジェクトに参加してきました。 「名田庄地域医療塾2018」では、村で唯一の医師である中村伸一先生が、田舎での地域医療をいかに支えているかを学びました。フィールドワークとして地域のお宅に訪問して生の声をききましたが、中村先生の存在による安心感が地域の医療の根底にあるように感じました。

「軽井沢キッズケアラボ」では、非日常の中で障害の有無にかかわらず子供たちといろんな挑戦をしました。自然の中で子供たちが自ら成長していく力には驚き、その変化がうれしかったです。そして、そういった経験を日常の中にも取り入れたい思いました。 いずれもとても良かったですが、より長期にわたっての実習ができればとも思いました。

以上を踏まえ、地域での即戦力となれるよう、初期研修1年目から地域の中にいる機会を増やして、実際に地域の人と関わる中で医療経験を積みたいと思っています。学生期間における病院実習で院内各診療科の必要知識を身につけ、地域に飛び出したいです。

現在考えている中では、複業として3つの柱を持つ医療福祉者になりたいです。 1つ目は、家庭医としての在宅医療。生活に寄り添って一緒に人生会議をしていきます。 2つ目は、コミュニティーケアによる予防医学。病院にかかる前の段階で多くの人とポジティヴヘルスを考えます。 3つ目は、子供を中心にセクシャルヘルス、メンタルヘルスの教育的アプローチ。地域の保健室であったり、出張授業であったり、いろんなかたちで悩みに携わります。 いずれもベースには多様性があって、豊かな多様性をお互いに楽しみながら生きていけたら良いなと思っています。

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