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Vol.026 なぜ、一般人は新型コロナウイルスの検査をしてくれないの

医療ガバナンス学会 (2020年2月10日 06:00)


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匿名希望 看護師

2020年2月10日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

新型コロナウイルスへの日本政府、厚労省の対応について、上昌広医師の記事(https://www.fsight.jp/articles/-/46472 )を読み、同様の意見を感じました。

私は先月末に感冒症状があり、仕事を欠勤していました。最初はただの風邪と思い、療養しておりました。5日間微熱、倦怠感が続きましたが、翌日から出勤しようとした日に突然高熱、関節痛、呼吸困難感が出現し、普段の感冒とは違うと感じ、すぐに受診しました。インフルエンザは陰性でしたので、普段の風邪の処方を受けました。ただ発熱と解熱を繰返したり、症状の完快までにも日数がかかり、二週間程かけてようやく回復してきたところです。

普段の感冒の経過に比べ、経験したことのない経過を辿りました。私自身の思い込みもあるかもしれませんが、発症5日目の状態悪化時に、特徴も似ていたため、新型コロナウイルス感染を疑い、非常に恐怖を感じました。

しかし、今の厚労省の定めでは、私は検査対象には該当しないためpcr検査は受けられませんし、もし新型肺炎で重症化しても原因不明の肺炎で診断は留められるだけで、効果的な治療が受けられない可能性を危惧しております。それに新型コロナウイルス感染の診断がついても、今の国の対応では指定病院に隔離され、報道の過熱も合間って、まるで重罪人の様な扱いを受けるため、疑ったとしても検査を受けることすら恐ろしい国民がほとんどだと思います。

現在、政府や厚労省は国内での新型コロナウイルスの流行を認めていないとしていますが、果たしてそれは事実なのでしょうか。認めていないのではなく、湖北省に関係のない人で疑いのある者の検査確認を行ってないだけなのではないでしょうか。

水際など既に終わっているように思え、日本人同士での感染が生じているのではないかと思います。事実、既に国内では原因不明の重症肺炎患者が出始めている様ですが、医療機関から保健所に問い合わせても対象外にはpcr検査は一切行わないとのことです。

それどころか、豪華客船や武漢帰国者の検疫と隔離対策を際限なく繰り返しています。メディアも検疫結果や感染者の行動歴、隔離生活ばかり報道し続け、感染者を社会の目にさらし、差別意識を助長している様に思えます。

もっと行うべき対策や体制、伝えるべき事実があるのではないでしょうか。

この様に焦点がずれている間にも国内感染は拡大しているかもしれず、易感染者は肺炎による死の恐怖に曝され、原因不明の重症肺炎患者が増加し、死に直面しているかもしれません。国内の原因不明の肺炎患者も早期に新型コロナウイルス感染と診断できれば、抗HIV薬の投与を行う等の適切な治療を受け、重症化や死に至る前に改善する事も期待できます。無症状陽性患者の隔離に使用している指定病院の病室も、診断がつけば重症化した新型肺炎患者に優先させることができるかもしれません。豪華客船の無症状陽性患者の搬送に使用している緊急車も国内の重症化した新型肺炎患者の搬送に使用できるかもしれません。

現状の政府、厚労省の対策、対応では、より一層問題を深刻化させ、反って国力の低下や信頼性の喪失へ繋げている様に思えます。そして何より国民の貴重な命や健康を守れていないと思います。

検査対象や検疫、隔離体制も含め、一刻も早く対策の見直しを求めたいです。そしてメディアも政府の対応にばかり注目するのではなく、国内感染の実態や患者対応している医療現場での問題、ジレンマ等、国内の実情についてもっと着目するべきではないでしょうか。今、国内で起こっている事実を様々な角度から追究しなければならないと思います。

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